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2007年5月29日 (火曜日)

フックを効かせる。

ライティングに”フックを効かす”というテクニックがあります。

先日観た映画「16ブロック」にもストーリーの最初の部分でフックが仕掛けられていました。

フックとは文字通り引っ掛けるという意味になります。

例えば、ストーリーの始めに謎解きのような部分を挿入しておき、終了間際にその謎が解決されるといった具合です。

実際にはどのようなフックが使われていたかというと、ブルースウィルスが演じるニューヨーク警察の刑事が、服役中の囚人を護送中に囚人から次のようなクイズが出されます。

「バス停である3人の人物がバスを待っている。1人は老人、1人は美人の女性、もう1人は障害者。誰を先にバスに乗せるかであんたの性格がわかる。あんたなら誰を先にバスに乗せるか?」

冒頭のシーンでは、この質問は無視され、最後まで保留されたままになっているのですが、ストーリーの最後の部分で、ブルース・ウィルスがこのクイズに答えることになります。

どんな答えかはこの映画で確認してもらうとして、なぜ、このような仕掛けをするのか?

一つの目的としては、ストーリーに集中させるということです。

人間の心理状態として何かの課題や問題をだされて、その回答を得ないままではいつまでも不安な状態が継続します。答えを得るには、その映画を最後まで観続けなければならないということです。

もちろんストーリーの全体にはキーとなるようなクエスッチョンが設定されています。

例えば、テレビ番組でも、「このあと遂に真相があきらかに!」といいながらCMに入りますよね。真相が知りたいためにチャンネルを変えずに観続けることになります。(苦笑)

つまり、世の中でヒットしているものや、視聴率の高い番組などは、かなりの部分で制作側が意図して作りこんだもので、我々大衆というのは、その手の上で転がされているということです。

16ブロック
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