土地の条件は、建築のプランに大きく影響します。
面積や地形、地盤、環境はもちろん、利便性や将来性まで見据えて選ばなければなりません。
また、建築の法規、例えば建ペイ率や容積率、斜線制限、接道などの確認も必要です。このような確認を、うっかり見逃してしまうと、イメージした家が建たない場合もありますので、十分に注意しておきたいものです。
特に大事なのは隣接地との境界です。これから長く住むことになるところでの隣接者とのトラブルは避けたいものですよね。
日当たりや騒音はもちろん、昼夜の環境の違いを確かめるために、違う時間帯に数回、足を運ぶことが大切です。
できれば、信頼できる設計や施工の専門家に、現地を確認してもらうとよいでしょう。
しかし、土地を手に入れることは簡単ではありません。住みたい地域を限定していると長い期間を有するかも知れませんし、相場よりも高いかも知れません。
そこで事前に、不動産情報誌や不動産業者で地価相場を調査し、予算からイメージする建築総費用を差し引いた金額を目安として土地選びをすることも重要です。
予算や敷地、要望などを確認する打合せを行い、設計者がラフな平面図や立面図を作成します。図面を基に、住まい全体の大まかな構成、ボリュームを確認していきます。可能であれば模型を作成してもらうと、よりイメージしやすくなります。
予算や期間により実現の可否はありますが、まずは夢や希望を設計者へ伝え、実現できるよう検討してもらいましょう。エクステリア(外構)やガーデン(お庭)についての希望も、しっかり伝えましょう。
また、今の住まいから持っていく家具をリストアップしサイズも伝え、配置できるように設計してもらいます。
打ち合わせの際は、営業担当者だけではなく設計担当者にも同席してもらいましょう。
各部屋の配置だけでなく、キッチンや浴室などの設備、壁紙や床材などの内装について決定していきます。
仕様が選択できない会社もありますが、建築家との住まいづくりでは、すべての仕様について、こだわりをもって選択することが可能です。
建築費の概算見積もりを取り、設計変更に合わせて見積もりも変更し提示するよう依頼しましょう。
図面が完成すると、建物を建てる施工会社を決定します。実施設計図面を元に、詳細な工事費見積もりを作成してもらいます。
見積もりと予算を比べ、予算をオーバーしている場合は設計変更を依頼します。部材など仕様変更だけの場合や、設計自体の一部変更をしなければならないこともあります。